Orthopaedic
surgery整形外科

私は平成13年に医師免許を取得後、信州大学医学部附属病院にて整形外科医として研修を開始しましたが、平成18年に私自身が心臓の手術を受けるという、非常に大変な経験をしました。「手術をしないと治らない」と担当の先生に告げられた時には「まさか自分が手術を受けるなんて」と、非常に大きな衝撃を受けました。手術により体調は戻りましたが、以後患者さんの治療にあたっては、「できることなら手術を受けないで具合が良くなりたいのでは」と考えるようになり、「手術をしない整形外科医」として、いかに手術をせずに症状を改善させられるかということ（保存治療）に全力を尽くすようになりました。

当院に来院された患者さんの診察にあたりましては、まずはその痛みがどこからきているのか痛みの原因を追究します。痛みのある部位だけではなくその周辺、時には全身を診させていただきます。レントゲンやエコー、MRIといった画像検査も行いしっかり診断し、そのうえで「痛みという結果」だけではなく「痛みの原因」に対して、「一番いいと思う治療」についてご提案します。現在当院で行っている保存治療には薬物治療、注射、ブロック、機器による物理療法、理学療法士によるリハビリテーションや再生医療といった選択肢がございます。まずは手術以外の治療をしっかり行うことを第一に考え、それでも改善が得られない患者さんに対しては連携を密にとっている専門医師に手術をお願いするなどしております。当院から紹介した、術後のリハビリテーションが必要な患者さんも当院でお手伝いいたします。

また、診断をより迅速に行うために2021年7月にMRI装置を院内に設置しました。可能な限り受診当日に撮影を行い、椎間板ヘルニアや膝半月板、靭帯損傷や肩腱板損傷、レントゲンでは見つけられない骨折などを早期に診断し、速やかに治療を開始できるようになりました。

開院より5年が経過し、2023年4月より6年目に突入いたしました。この5年間で3回の建物増築工事、2回の駐車場拡張工事を行い、患者さんを受け入れる体制を整えてまいりました。設備としましてはMRI装置、拡散型圧力波治療器、集束型衝撃波治療器といった機器の導入、再生医療（PFC-FD療法）を開始するなど県内第一号を含め、いずれもまだ長野県ではあまり行われていない治療を積極的に取り入れ、患者さんの様々なニーズに少しでもお応えできるよう努力し続けております。この姿勢は今後とも変えることなく貫いていこうと思っております。

この5年間で2万人を超える患者さんが来院されました。わざわざ当院まで足を運ばれた方が少しでも喜んでくださるよう、「受診してよかった」と一人でも多くの方に実感していただけるように、我々を信用してお越しくださっている患者さんのために日々精進に努めております。医師2名・看護師6名・理学療法士7名・放射線技師2名・受付4名・アシスタント5名、全員で力を合わせて患者さんの治療を誠心誠意行ってまいります。よろしくお願いいたします。